ネットで援助交際募る少女、サイバー補導が急増 福岡県警 すでに昨年の倍
インターネット上で援助交際を募る少女に、身分を隠した警察官が接触する「サイバー補導」で注意、
指導した未成年者が今年に入り24人(23日現在)に上り、昨年1年間(12人)の2倍となった。
福岡県警は5月、これまで本部少年課と福岡中央など4警察署で行ってきた補導を、
15署と少年少女の立ち直りを支援する県警少年サポートセンター5カ所に拡充しており、
少年課は「援助交際を機に別の事件に巻き込まれる恐れもある。指導を強化したい」としている。
サイバー補導は、援助交際の隠語として使われる「えん」や「円」、「ホ別(ホテル代とは別)」などのキーワードが、
会員制交流サイト(SNS)などに書き込まれていないか、捜査員が確認。
書き込みを見つけると相手の誘いに乗ってメッセージを送り、会う約束を取り付け、現場に現れた少女を注意、指導する。
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暴力団関係者に弱み握られ、援助交際をさせられ続けた事例も
県警は2013年から試行に乗りだし、昨年7月からは管内に繁華街を抱える福岡中央
、小倉北、久留米など4署に広げた。昨年1年間に検索したサイト件数は771件。
このうちネット上で通信を試みた少女は143人で、補導まで結びついたのは12人だった。
「補導少女は氷山の一角で、態勢強化が必要」(幹部)と判断し、新たに今月からは小倉南、飯塚など11署などにも担当を配置。
ツイッターや出会い系アプリも検索対象に加えたこともあり、5月の補導人数は既に16人に上っている。
少女の大半は非行歴がなく「小遣い稼ぎ」を目的に援助交際しているケースが多い。
県警の担当者は「過去には暴力団関係者に弱みを握られ、援助交際をさせられ続けるといったこともあった。手を出してはいけない」と呼び掛けている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160528-00010001-nishinp-soci